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消費者金融の倒産

消費者金融の倒産

平成22年9月28日、消費者金融大手の武富士が、東京地方裁判所に会社更生法の適用を申請しました。

このニュースは多くのメディアで報道されたので、覚えておられる方も多いと思います。

武富士が倒産したのは、過去に法律で定められた以上の利率で利息を取っていた武富士に対し、この不当に取られたお金を取り返そうと、債務者が一斉に「過払い金」の返還請求をしたため、武富士の資金繰りが追い付かなくなったことが大きな原因と言われています。

他の消費者金融も過払い金請求等により経営が悪化しており、いつ第二、第三の武富士になるかという業者も多数あります。

消費者金融が経営破綻し、破産・民事再生・会社更生等の法的手続に入った場合、裁判所の監督のもとで一律に過払い金の返還がなされることになりますが、その場合、過払い金はほとんど戻ってきません。武富士の場合、第1回弁済の弁済率はわずか3.3%(100万円あった過払い金のうち、返還されるのは3万3000円)でした。

消費者金融に対して現在借金をしている方、あるいは過去に完済したで、過払い金が発生している可能性のある方は、貸金業者の有名無名に限らず、できるだけ早く過払い金の返還請求を行った方がよいでしょう。早くに権利を行使することがより良い解決につながります。