fukuma blog

価格破壊について(弁護士費用についての若干の考察)

2013/10/28(月) 日々の出来事

昔、私が小学生か、中学生の頃(随分前のことですが)、鰯(いわし)が良く捕れており、安いお魚の代名詞のように言われておりました。私が父親に、「鰯がとれなくなったら、鰯の値段はどうなるのか」と尋ねたことがあり、父親は、即座に、「値段は高くなる」と答えました。その答え方が、全く間髪入れずという感じであり、その答えの早さに驚きましたが、私は、「そうかなぁ……、本当かなぁ……?」と思っておりました。

今は味覚の秋であり、松茸も出回る頃でありますが、松茸を食する機会があると(滅多に頂きませんが)、年配の方が「昔は、松茸を鍋一杯に入れてすき焼きにしたものだ。松茸なんて安い食材だった」と話されるのを聞いたことがあります。

また、お正月と言えば、昔は数の子が高い食材であり、お正月のおせち料理で数の子があるときなどは、数の子の一粒一粒を大事に食したように記憶しております。今でも高いのかもしれませんが、おそらく昔のように年末の話題になるほどではないと思います。

なんだか食べ物の話になってまいりましたが、肝心なのは、値段の話でした。商品あるいはサービスの価格は、基本的には需要と供給によって決まるという経済法則が妥当しているようです。

こういう話になれば、当然、弁護士費用の問題になります。現在、弁護士の数が増え(つまり、鰯がたくさんとれているという状態になってきており)、当然価格の低下をもたらしてきているという一面があります(それでも高いという面があるかも知れませんが)。現在、弁護士費用は、各事務所で自由に定めることになっております。私も、弁護士費用についての一般的な規程をネットで公開しておりますが、具体的事案で実際の費用を決めるときは、その事案の難易(解決までに要する時間・労力等)により調整する必要もあり、実際には、依頼者の方を弁護士とが協議して決めているという感じであります。

適正な価格を決めるには、需要者(依頼書の皆さま)と供給者(弁護士)との協議は必要不可欠でありましょう。具体的な事案での弁護士費用は、法律相談等でお問い合わせ頂ければ、見積もりをさせて頂きますので、遠慮なく気軽にお問い合わせ下さい。

 

 

記事一覧|2013年10月

ページトップへ