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カラマーゾフの兄弟について

2013/10/23(水) 日々の出来事

最近、このブログで読書のことに触れていますので、ついでに、今読んでいる本を書いてみようと思います。それが、「カラマーゾフの兄弟」(ドストエフスキー)なのです(ちょっと、マニアックでしょうか)

実は、この小説、大学1年の夏休みに読んだことがあるのですが、その時の印象は、「実に短い小説である!」ということです。「?、 この小説は、実に長い長い小説ではないのか? 文庫本にしたら、1000ページは優にあるだろう!」、「いやいや、たしかに分量はそうなんですけれど、その小説の扱っている事件は、2,3日のことではなかったでしょうか……?」

私は、世界の大小説と言われているこの本の扱う事件が、あまりにも短くてびっくりしたのですが、ただ、その読み方に今ひとつ自信がなく、「ひょっとしたら、扱う事件も長い事件であったのかも知れない、私が読んでいるときに、時の経過に関する記述を読み飛ばしていたのかも知れない」等々、どうも曖昧なまま今日まで過ごしてきました。(途中、この本を読んだことのある方に、「あれは何日間の出来事でしたっけ?」と聞いたりしていたのですが、どうもはっきりしなかったのです。)

そんなわけで、「もう一回読んで、この小説が何日間の出来事を扱っていたかを確かめておこう!」と考え、読み出した次第です(実に、37年ぶり!)

とあまり、文学的でない動機で読み始めたのですが、第一部を終えたところで、感想は、「面白すぎる!」ということであります。以前読んだときは、これほどまでに面白いとは思いませんでしたが、今回読んでみると、面白すぎて、読むのがもったいなくなってきたのです(多少の人生経験からでしょうか)。「こんな面白い小説はそうそう滅多にあるものではない!これを読んでしまったら、次に読むのがなくなってしまう!(そんなわけはないでしょうが)」と思い始め、この第一部を読んだところで、小休止してしまいました。

すると、どうもなかなか第二部を読む気が起きなくなり、小休止から中休止にまでなっているところです。かといって他の本を読む気にもなれず、どうしたものかと思案しております。

果たしてこの小説が何日間の出来事を扱っているのか、そんなことはどうでもいいことかも知れませんが、今後私が読書を再開し、そして、私が時の経過に関する記述を読み飛ばしていないという自信があるときは、その結果をご報告しようと思います。(ちなみに、この小説は、四部構成であり、第一部は、一日の出来事でありました)

 

 

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