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法律相談の費用についての考え方(ある税理士さんとの会話から)

2013/10/29(火) 日々の出来事

弁護士が法律相談をするのと同様、税理士の先生は、税務相談をされます。法律相談、税務相談の費用をどのように考えたら良いでしょうか。

先般、ある税理士さんに税務処理の相談にのって頂き、相談料を伺うと、「無料です」と言われ、「いいのですがか」とお尋ねすると、「税理士は、申告しないと費用を頂けないので、相談だけであれば、無料で結構です」と言われました。

これを弁護士の法律相談に適用すると、「弁護士は、訴訟(調停)等の手続きをしないと費用を頂けないので、相談だけであれば、無料で結構です」という展開になります。

ただ、他の税理士さんに伺ってみると、必ずしも全員の方が税務相談を無料とされているわけではなく、いろいろな対応があり、前記税務相談を無料とされた先生も、後に伺ってみると、相談料をもらわれる場合もあるとのことでありました。

私は、現在、平日執務時間内であれば、初回に限り50分無料としておりますが、やはりそれなりの時間と労力を伴いますので、完全無料とすることはできません。

弁護士の敷居をできるだけ低くして、皆さまのお役に立ちたいという思いと、事務所の経済的基盤を確保しなければならないという要請とをどこかで調和させなければなりません。価格を決めるのは、確かに需要と供給ですが、法律事務所も一つの経済単位として、これからも適正な価格とは何かを考え、皆さま方に、法律相談料を含む、弁護士費用のあり方について、提言していきたいと思います。

 

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