fukuma blog

職業としての弁護士

2013/10/22(火) 日々の出来事

私の所属している宝塚ロータリークラブで、職業を語る機会があり、お客様としてピアニストの方が来られ、「職業としてのピアニスト」という言葉に出会いましたので、私も「職業としての弁護士」をちょっと考えてみようと思いました。

弁護士生活も25年近くなり、独立してからも19年目となります。その間、大学の非常勤講師等をしたこともありますが、圧倒的大部分は、弁護士として生活してきております。これまでの弁護士生活を振り返って、「職業としての弁護士」の要諦はなんであろうかと思ったのです。

これまで縁あって種々の事案を扱わせて頂いてきましたが、根本は、ご依頼者のために仕事をするということではないかと思います。このことは、弁護士費用をお支払い頂いている以上、当然と言えば当然のことなのですが、その当然を徹底することではないかと思います。事案には必ず何らかの問題点が含まれており、そのような問題点があるからこそ紛争になっているのですが、お引き受けした以上は、その解決に向けてベストを尽くすということであり、そのために多くの事務処理を自らに課さなければならならず、それを徹底的に行わなければならないと思うのです。

弁護士が実際どのような仕事をするのかということは、実際に、ご依頼を頂くと良く理解して頂けると思いますが、一つの主張をするためにおこなわれる事実の聞き取り、資料の検討、判例の調査、法的主張の問題点の検討等、多くの時間と労力を要するものであり、弁護士の仕事は実に地味な仕事であるということができると思います。依頼者様の利益を実現していくには、その過程において絶えず相手方の批判や裁判所の検討にさらされていきますので、弁護士はこれらの批判、検討に耐え得るものを提供していく必要があり、そのためにベストを尽くさなければりません。

弁護士という職業を選択し、遂行している以上、これからもご依頼者様のために地道な活動を継続してまいりたいと思います。

 

 

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